狂気の銀翼・後

はいどうも、前回の続きです。不謹慎度が前回と比べて更に増えます。



ノーズアート。

日本ではあまり馴染みはありませんが、欧米ではよく軍用機の先端部に人物画や何かのキャラクターを描く一種の文化みたいなものがありました。最近ではあまり見かけないようですが、戦時中には特にかなりの数が描かれていたようです。

貴族出身の飛行機乗りが、己の身分を誇示する為に描いたのがその始まりだったとか色々言われていますが、戦時中に描かれるものになると、相手国を小馬鹿にしたり女性のヌード画を描いたりと、その内容は急激に俗っぽくなっていったのです。



例えばコレ。B-17のノーズアート「ミス・パトリシア」。女性の名前ですが、描かれているのはチャップリンに次いで最も有名なチョビヒゲを持つ、あの独裁者です。
?「大っ嫌いだバァァァァカ!!!」

私が考える中での、その最たる例が「あの」B-29であり、その下品かつ不謹慎な俗っぷりは「痛車の先祖」などと揶揄される程です。エノラ・ゲイやボックス・カーなどの原爆投下用に改造、編成された「シルバープレート」の物などは特に有名ですね。

今回は、ネットから集めてきた「個人的にツボにくる」B-29のノーズアートを紹介したいと思います。



ストレンジ・カーゴ
「風変わりな荷物」とでも訳できましょうか、響きがカッコいい。この機体もシルバープレートの一つだったので、その「荷物」とは……
あとはお察し。


ネセサリー・エビル
シルバープレートの一つ。「必要悪」という意味。ヒビ割れた日章旗を脚蹴にするアメリカ人の図。自分らの行う無差別爆撃はあくまで正当な事である、という意志と清々しいまでの開き直り感が如実に現れていますね。不謹慎ネタが大好きな私もこれにはニッコリ



ストレート・フラッシュ
これもシルバープレート。
直訳で「真っ直ぐ流す」という名の通り、丸メガネをかけた日本兵が便器に流される図です。ポーカーの役とのダブルネーミングなのでしょう。
日本兵は大体「丸メガネに出っ歯」の姿で描かれるので、実に分かりやすいです。
黄色猿共は腹を切って死ぬべきである!また、奴らはただ死んで終わるものではない!大正義アメリカが、トイレの便器に投げ込む者達だ!



フルハウス
やはりシルバープレート。同じく日本兵が、今度はトイレから締め出される図です。機体名が「満員」という意味も含むからでしょうか。恐らくこれもポーカーとのダブルネーミング。
それにしてもアメリカは、日本兵をトイレにぶち込みたいのか追い出しのか……
おめー(日本人)の席、ねえから!



サム・パンプキンス
ここまでシルバープレート。表記は省略形の「PUNKINS」ですが、書籍とかでは普通にパンプキンスと記されてます。模擬原爆「パンプキン爆弾」が由来でしょうか?



アトミック・トム
世界一有名なコメディ・アニメ「トムとジェリー」から。
この後トムが自爆するまでがテンプレですねわかります



358THエア・サービス・グループ

描かれているのは、これまた古い歴史を持つアニメキャラ「バッグス・バニー」です。
どったの?センセー。



デスティニーズ・トッツ
「運命の子供達」。直訳すればそうなりますが、意訳してデジモンっぽく「選ばれし子供達」とか言ってもいいかも。
故・風間やんわり氏の四コマ漫画「食べれません」の画にちょっと似ている気がする。



ウッディーズ・ワゴン

荷車を大挙して引く人物画。なかなかのスケールです。乗組員と思われる男達による見事な再現が実に微笑ましい。

ヴッディ!!!(激昂)



チョット・マッテ
B-29には、日本を皮肉って機体名に日本語を交えたものがいくつかあるそうですが、これはその究極形。絵もただのヌード画であり、名前とあんまり関係ない。なめとんのか



フィフィ
FIFIというのは省略形の女性名のようですが、詳しい由来は不明。

描いてあるのは文字だけですが、この機体の真に凄い所は、過去の記事でも少し触れたように、「唯一現存する飛行可能なB-29」であるという事。少なくとも去年までは普通に飛んでるようです。害虫氏の最も見てみたいアメリカ軍用機堂々の1位。



……どうでしょうか?
私が調べたのはまだほんの一部だと思いますが、なかなか愉快な物ばかりだと思います。

将来車とかを買って、自分なりのカスタムを施したいと考えている人などは、これらのセンスを是非参考にすべきだと思います。
安易にアニメの版権絵だけ貼りつけて満足するようでは、くっさい上に非常にナンセンスです。


人生にもっと皮肉と風刺の精神を!





おまけ(画像は拾い物)

そして時は流れ……



AH-1S陸上自衛隊木更津駐屯地イベント用特別仕様機、通称「痛ヘリコプター」。

これもノーズ…アート?
おおぅ……もう……
スポンサーサイト

狂気の銀翼・前

去年8月のニュースです。

【ジュネーブ=共同】核兵器廃絶を国際社会に訴えるため、市民団体が選んだ13都道県の「高校生平和大使」20人が19日、
ジュネーブの国連欧州本部を訪問し、代表で被爆3世の活水高校2年小柳雅樹さん(16)=長崎市=が
ジュネーブ軍縮会議の全体会議でスピーチした。

 平和大使の国連欧州本部訪問は17回目だが、メンバーが軍縮会議でスピーチするのは初めて。

 小柳さんは、各国代表らを前に「被爆3世であることに強い責任を感じている。69年前に広島と長崎で起きたことを決して風化させてはならない。
われわれ若者が立ち上がることで、平和への道は開けると信じている」と英語で訴えた。……………


流石は歴史的悲劇の血を継ぐ者と言ったところでしょう。生まれながらにして背負った重い宿命、その覚悟のスピーチは、誰にでも出来る訳ではありません。

昔亡くなった私の祖母も、被爆者手帳を持っていたと聞かされました。つまり私も被爆3世です。

つまり何が言いたいかといいますと…………。






















B-29サイコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!

平和を訴える記事だとか思ったか!?残念だったな!!
被爆者の子孫がみな反核、反戦論者とか思ったら大間違いだ!!


はいどうも、害虫です。世論に逆らった不謹慎ネタをかましてやるのは、実に気分が良いです。

最近、衝動的にB-29のモデルが欲しくなり、つい買ってしまったという訳です。

パーツのはまり方とキャノピーの塗装部分を除けば、割と良い出来です。形そのものは悪くありません。イラストの材料にも使えるかと。


大戦中に実用化された爆撃機の中で最大、最強を誇るB-29、別名スーパーフォートレス。超空の要塞。

日本列島を焦土と灰塵に帰したその悪魔の如き所業は、とても褒められたものではありませんが、爆撃機そのものとしての魅力を語る上では、その是非についての議論はただの場違いに過ぎません。東京大空襲は言い過ぎ、原爆は論外。



「火垂るの墓」などで一方的に本土を蹂躙していたイメージがありますが、実はエンジンが壊れやすい、機体が燃えやすいなどの欠点も多々あり、始めの頃は日本の本土防衛機に結構落とされていたらしいです。

「緊急着陸用飛行場の確保の為」と称して、イオー・ジマへ攻め込んだのも、実際は護衛機を随伴させる為でした。

焼夷弾バラ撒き&低空飛行で機銃掃射という、鬼畜コンボの出来上がりです。

やがて日本も燃料不足で航空機を飛ばせなくなり、この時初めて真価を発揮したB-29による、圧倒的ワンサイド・ゲームが展開される事となったのです。


その合理性とゴリ押しの表裏一体を纏った設計は、人をかなり選びはするものの、分かる人には垂涎ものの魅力と化します。

近年、美少女ミリタリーというジャンルが小癪にも市民権を得たつもりになって増長し、細々と生きてきたガチのミリタリーファンの安寧を脅かす事態となっています(どっちも好きという人も結構いますが……)。

ですがこのB-29だけは、国民感情を大いに逆撫でする兵器ですので、こういったジャンルに組み込まれ、大手を降って歩くなんて事態には間違ってもならないでしょう。あっても多分誰も知らないレベルです。

少女兵器………うっ頭が


…私も可愛い女の子自体は大好物なので、美少女ミリタリーというジャンルそのものを真っ向から否定するつもりはありませんが、こういうのはガチ勢同様細々としてるのが一番です。本来なら出しゃばってはいけないジャンルだと思います。


…話は戻りますが、大型爆撃機は多々あれど、やはり最も爆撃機然としている機体は、B-29であると考えている人も少なくないのでは無いのでしょうか。私もその一人です。


人殺しても何とも思ってないようなまん丸のっぺりとした顔、異常に広い翼幅、四発レシプロ機の鈍重なプロペラ音、一度は飛んでいる姿を見てみたいです。

FIFI、まだ飛べるのかな…

…えーさて、ホントならB-29のノーズアートについての話も取り上げようと思っていたのですが、尺が長すぎると思いますので、また次回に先延ばします。一足早くネタバレしておきますが、私の飼育しているクワガタ軍団の名前、アレはB-29の個体名が由来です。


おまけ




紫電改と組み合わせてみました。
一人決殺の精神で追い縋る紫電改に、B-29のリモコン機銃が牙を剥く!!

果てしなき軍拡

前回までのあらすじ

ヤエヤママルバネの大量産卵&孵化の確認に気を良くした害虫氏は、将来思い描くクワガタ帝国の建設を見据え、更なる飼育個体の増加を計画するのであった。……


はい、という訳で性懲りもなく新しい仲間を追加してしまいました……。折角なので紹介します。



パプアキンイロクワガタ

「パプキン」の略称で知られる、小型のクワガタです。近縁種ニジイロクワガタの陰に隠れがちですが、体色パターンが多彩な事でコアなファンも沢山いるとの事。クワガタらしからぬ丸っこいボディも魅力的。というか、ほとんどコガネムシにそのまま長いアゴを付けたような感じです。

近所のペットショップに幼虫の状態で人知れず入荷されていたものの、羽化状態が悪く、売りに出すかどうか迷って裏方で待機しているという情報を聞き付け、店員との交渉の結果、「累代飼育で羽化させた個体を見せに来る事」を条件に、採算もクソも合わないレベルの値段(なんてことを……)で買わせて頂きました。いや、なんか本当に申し訳ありません……。



一般的にはレアとされるブルー個体も入手。メスには発現しやすいとは聞きますが、何とか交配を繰り返して、オスのブルー個体も出してみたいですね。

メスの数に比べてオスが圧倒的に少なかったので、交尾を繰り返しつつ何とか長生きさせなければ……

こうしてパプキンの繁殖部隊、名付けて「サム・パンプキンス」が結成された訳ですが、まだ皆羽化して一月も経たない状態らしく、まだ餌も食べず、マットに潜ってじっとしています。取り敢えず、しばらくは成熟するまで待機させる日々が続く事になります。このタイミングの見極めが実に難しい……。



一方、ヤエヤママルバネの繁殖部隊、名付けて「デスティニーズ・トッツ」の状態はと言うと、現在の孵化数は16、卵は24……かと思いきや、なんとメスが追加産卵しており、44に。つまり、現在総数60頭!!!

増えるに増えましたが、果たしてこの内何匹が生き残れるのか……。数はあってもまだまだ安心はできません。


メスも体重が軽くなって寿命も近いっぽく、もうこれ以上の産卵は流石に望めないでしょう。一応餌はタンパクゼリーをあげてはいたものの、食べた形跡が全く見られず、一体どこに60個も卵を産むエネルギーと容量を持っていたのか、非常に気になるところです。


繁殖部隊に付けられているヘンテコなネーミングの由来については、気が向いたら次の記事辺りで説明したいと思います。では。

あけてました

「わたしは第三者と一人の女を共有することに不平を持たない。しかし第三者が幸か不幸かこう云う事実を知らずにいる時、何か急にその女に憎悪を感ずるのを常としている。



わたしは第三者と一人の女を共有することに不平を持たない。しかしそれは第三者と見ず知らずの間がらであるか、或は極く疎遠の間がらであるか、どちらかであることを条件としている。」

芥川龍之介「侏儒の言葉」より


世に言う「萌え豚」とか呼ばれる輩に「純潔主義者」が多いとされる割には、好意のベクトルが明らかに自分では無い、全くのアカの他人に向いている美少女キャラに対して臆面も無く「嫁」だなどと吐き散らかせる矛盾を生み出せるのは、つまりこういう理由なのでしょう。また、芥川は同じ作品でこうとも言っています。

「我々は処女を妻とする為にどの位妻の選択に滑稽なる失敗を重ねて来たか、もうそろそろ処女崇拝には背中を向けても好い時分である。



処女崇拝は処女たる事実を知った後に始まるものである。即ち率直なる感情よりも零細なる知識を重んずるものである。この故に処女崇拝者は恋愛上の衒学者(※ひけらかしたがりの意)と云わなければならぬ。あらゆる処女崇拝者の何か厳然と構えているのも或は偶然ではないかも知れない。」

ラノベもまともに読まない程に本とは疎遠な私が、ほぼ唯一、芥川龍之介の作品だけは自分から進んで読もうと思った訳は、稀にこんな感じの痛快な皮肉が飛んで来る為だと言っても過言ではありません。



はい、という訳で新年「あけてまして」おめでとうございます。書き込むタイミングを逃しまくってこんな形になりましたが、まあいいでしょう。

年末年始は実家のある佐世保で過ごしましたが、地元には遊ぶ所は無いわ友達もいないわで、少々無為な時間にも感じました。

帰省時の恒例となりつつある「強襲揚陸艦ボノム・リシャールの観察」も満足に出来ませんでした。が、遠目に見た限り修理工事をしていた甲板は元通りになっているっぽかったです。

代役のペリリューは果たしてこのまま帰ってしまうのか!?

そしてかの「艦これ」に揚陸艦キャラが登場してしまった事により、安全圏だと思ってた「強襲揚陸艦」のジャンルにも、大量のニワカ者が流入してしまうのか!?

今年は色々見過ごせない!
プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

リンクはフリーです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの観察者
現在観察中
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR