次元の彼方の反転理想

──我々の最も誇りたいものは、我々の持っていないものだけである。

──幸福は苦痛を伴い、平和は倦怠を伴うとすれば──?

芥川龍之介「河童」より



我々が夢見る果てなき理想は、次元の壁を隔て無限に広がっている。だが、救いや希望とまでに成り得るものなどでは、決して無い。

──それがもしも、次元を越えた先の住人達に対しても言える事だとしたら?

誰よりも美少女をはべらす生活を送る主人公が、誰よりも孤独を愛し、

誰よりも平和の為に戦う熱血主人公が、誰よりも破壊と破滅を願い、

誰よりも他人を踏み躙り蹴落とし頂点を目指す主人公が、誰よりも敗北主義者だったとしたら?


フラグもイベントも無い我々の暗澹として自堕落な人生さえも、誰かの理想なのかもしれない。
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偉大なる死

どうも害虫です。

春休みに突入していますが、イマイチ実感がありません。

去年と一昨年の今頃の記憶が殆ど無い為でしょうか。あの時の私は一体、何処で何をしていたのでしょう?

何か言い知れない憎悪と深い恐怖を抱えていたような気がしますが……。わかりません。


まあそんな事はどうでもいいです。


今回話す事は何かというと……



とうとう最後のヤエヤママルバネクワガタ成虫もお亡くなりに……!

羽化したのが11月の頭という、本来ならマルバネが減り始める時期でしたが、それでもマルバネの平均寿命とされるきっかり3ヶ月生きてくれました。

野生のマルバネも、この位の時期まで活動してたらいいのに……!

最初に出て来たオスと1ヶ月以上羽化ズレしてしまい繁殖に支障が出ないか心配でしたが、結果的に彼女は無事に、そして完全に己の責務を全うする事が出来たました。


総産卵数は、驚異の94個!!!

当初の予想産卵数は、低めに見積もって20前後程と考えていたので、この結果は正直、想定外もいいところです。

このヤエマルメスは……私の所持する虫の中でも最も偉大で特別なものとなるでしょう。なので展足もいつもより丁寧な仕上がりに。



デカいデカいと言ってきたマルバネが、実際どの位大きいのか、他のクワガタのメスと並べて比較してみました。

右からヤエヤママルバネ♀(45mm)、ミヤマ♀(41mm)、サキシマヒラタ♀(35mm)、ノコギリ♀(33mm)です。

やはりデカイです。比較的大型になるミヤマのメスすら相手になりません。特に幅と厚みで。まるで戦艦対重巡です。

これでもまだ「中型」のサイズだというのだから驚きです。

しかし、たとえヤエマルがこれ程の大きさであったとしても、殆ど無補給状態で卵を94個も量産出来たというのが、何とも不思議に感じる所です。


現在は幼虫達が次々と孵化し、マットと容器の確保に追われております。プリンカップに移すだけでも20リットル、最終状態では100リットルものマットが最低量必要になるかと思います。うへぇ……

王は宿を借らず

2012年 5月27日、与論島にて。




ヤシガニ

ヤドカリの仲間であり、その最大種。更には陸生甲殻類でも最大級の大きさを誇る怪物です。

よく鉛筆などを、巨大なハサミで圧し折る様がテレビで放送されたりしますが、普通に挟まれたら指くらい簡単に持っていかれると思います。

下手すりゃ子供の腕ぐらいいけそうな気がする……。
それ位デカくて凶悪なデザインをしています。非常にカッコいいです。

与論へは大学の実習で行ったのですが、コイツを探しに行く人間が毎年必ず何人かいるようで、写真の個体もいつの間にか誰かが持ち込んでいたものです。

私は蝶ばかり追い回してましたが…。

ヤドカリの仲間とありますが、コイツの腹は平たい形をしており、しかも内側に折り畳まれています。貝に入らないのです。

子供の時には入る事もあるらしい、という話を聞く事から、大人になると単に「デカくなり過ぎて入る貝が無い」だけかもしれません。が、ヤドカリの王に貝は不要と言わんばかりに堂々と構えるその姿は、非常に貫禄があります。

ガメラ2の腹を曲げたレギオン亜成体のモデルには、絶対コイツが使われたに違いない。
プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

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