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知れば知る程、残念空母。

今日、5/27は帝国海軍における海軍記念日だそうで。

今となってこんなネタ使っても反応する人いないんじゃ…と思ってたけど、近年の風潮を見る限りそうでもないようです。


というかむしろ使いたがる人が増えてるんじゃないんですかね…。


という訳で今回は地元ネタでも。

私の出身地、佐世保にある海軍墓地には、こんな艦乗組員の慰霊碑があります。



航空母艦「雲龍」慰霊碑

立派に艦を型取った墓石まで置いております。


さて、この空母「雲龍」ですが、これは私が個人的に姉妹艦なども含め、「帝国海軍で最も不遇な空母」の一つだったと考えております。


知らない人の為の「雲龍」略歴

昭和17年8月起工

昭和19年8月竣工

同年12月任務中にアメリカ潜水艦の雷撃を受け沈没

……はい、こんだけです。もうちょい書けやと言われても実際にこんだけなのでしょうがない。

もう少し詳しく書くのであれば、

「雲龍」は日米開戦が迫る中、量産型として建造が決定された中型空母であり、ほぼ同じ規模の空母「蒼龍」、「飛龍」より建造期間が1年程短くなっているのが特徴です。


ミッドウェー海戦で甚大ってレベルじゃない空母と艦載機の損害を被った際に、とりあえず公に対しては空母1隻大破、1隻沈没という事にしておきつつ、損失を埋めるべく更に13隻もの雲龍艦空母の建造を決定しました。

が、時既に遅し。

「雲龍」がようやく完成した時には、とっくに日本はマリアナ沖海戦でボロ負けし、空母機動部隊はおろか、艦載機すら録に用意できない状態になっていたのです。


その後、全く出撃の機会が無かった「雲龍」にようやく与えられた任務は、まさかの「特攻兵器輸送」。

その時の「雲龍」はもはや空母などではなく、「なんかやたらデカくて甲板が平たいだけの輸送艦」と成り果てていたに過ぎなかったのです。


そしてその任務すらも、途中でアメリカ潜水艦の雷撃を受けた事により全うできず、「雲龍」は竣工後わずか4ヶ月でその生涯に幕を閉じました。

…これが「雲龍」です。空母「雲龍」の全てです。生まれる時代を間違えたとしか言い様の無い不遇艦ですが、残念な部分はこれだけに留まらず、


・そもそも急造艦の為、船体設計がほぼ「飛龍」の使い回し

・佐世保鎮守府所属なのに一度も佐世保に入港していない

・2番艦以降の名前が瑞祥動物ではなく何故か重巡と同じ「山」由来になった

・13隻造る計画だったのに終戦までに完成したのはわずか3隻

・量産型で急造艦という割には、実際そんなに短くない建造期間(アメリカのエセックス級大型空母の建造期間の方が短い。)


・2番艦「天城」は結局出撃も何もせず係留されたまま空襲で大破転覆。3番艦「葛城」は戦後の復員輸送が唯一の活躍の場


…などなど、姉妹艦諸とも残念さが止まぬ空母です。


初陣で爆沈したけどしっかり海戦には参加した「大鳳」、竣工10日で沈没したけど当時世界最大で移動基地としての用途も期待されていた「信濃」とも異なり、リアルで人気も知名度も無い空母という意味でも、「雲龍」は不遇と言えるでしょう。

かの「艦これ」でも今のところ登場しておらず、このゲームで軍艦を知ったような人ならば、まだ聞いたことの無い人も多いのではないでしょうか。


ある意味一種の、ニワカファンとの区別の付けどころです。


…どうして私が「雲龍」について、ここまで長々となけなしのアピールを繰り返すかと言うと、佐世保では割と「雲龍」について知る機会が多いからです。


写真の海軍墓地ではもちろん、佐世保の海事資料館でも、「赤城」や「大和」と言った有名艦の傍ら、「雲龍」の模型も見られるのですが、そのサイズがなんと、どの有名艦よりも巨大に作られているのです。


「な、なんだあの赤城よりデカい空母の模型は!?」

「雲龍」

「………。」

となるのは佐世保における一種の恒例行事と化しています。



さあ、随分と長くなってしまいました。まだ「雲龍」について話したい事が無い訳でもありませんが、そろそろこの位で。


おまけ




佐世保鎮守府第9代司令長官
東郷平八郎(当時中将)


トウゴウゲンスイデモシヌトキヮシヌンダヨ
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マンガ倉庫に艦コレとウォーターラインのコラボプラモがあって悲しくなりました。
プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

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