空母や戦艦が「嫁」になる時代、きたる。
8年くらい前、地元のコンビニに置いてあった戦艦大和の分割式模型と運命的な出会いを果たし、今に至るまでゆるーくですが日本海軍艦船のファンをやってきました。が、近年突如としてやって来たあの艦船ブームに限っては、私はどうも上手く付いてはいけない気がします。
まあ単に「多数派と同じ動きをしたくない」という捻くれ者の性でもあるのですが、以前にも言った通り、昔ながらの艦船ファンと、近頃爆増した新たなファンとでは、興味のベクトルが些か違う感じがするからです。

最近放映された某番組より。画像は拾い物です。
そう、まさにコレです。
近年の艦船ファンは「艦これ」、「蒼き鋼のアルペジオ」、マイナーな所では「鋼鉄少女」など、美少女という形に記号化されたものばかりを見ているではありませんか。
「戦艦の比叡」なんてこれ見よがしに言っていますが、私にとって言わせれば、こんなものはブドウから加工製造されたワインのようなものに過ぎず、艦船の魅力そのものが、元々とは違った形で伝わってしまっているのではないかと、一人勝手に妙な危機感に苛まれる羽目になりました。
そりゃ擬人化も決して悪くはないとは思いますよ。ただ「艦これ」はあまりに有名過ぎるので、私が目を通すのはマイナーな「鋼鉄少女」とかぐらいですが、それらはあくまで「リアル艦船の嗜好」とは異なる、「全く別物の」興味から来るものであり、本質的に異なるジャンルであると私は割り切って考えるようにしています。「萌え」と「ミリタリー」が、元々全く別方向の位置に存在していたものだったと考えれば、少々ばかりは分かって頂けるかもしれませんが。
「艦これ」から入った人達は、どれ程この違いを明確にできるのでしょうか…見境無く艦船の名前を指して嫁だ嫁だと声高に連呼されても、私のような美少女ではなく鉄の方を信奉する者からすれば、シュール以外の何物でもありません。
「擬人化」というジャンルである以上、こういった作品はあくまで「疑似ミリタリー」の範疇を決して出る事は無い筈です。「艦これ」だけやって「自分はミリタリーファン」とか名乗る人間がいるのならば、私はその考えをさっさと改め、強襲揚陸艦を遠目に眺めながら空母と勘違いする生活にでも切り替えた方が良いと思いますよ。
さて、擬人化艦船の話ばかりが幅を利かせるようになってしまった昨今、やはり鉄の信奉者たる者達にとっては、少々居所が宜しくない感じがしてなりません。
という訳で、日本海軍艦船への興味については、「艦これ」がオワコン化し、時代遅れの作品とか呼ばれるようになるまで、しばらく隅の方に追いやっておき、新たな方向への鞍替えを謀ろうと思います。

チート・オブ・チート。略して「升」。最強無敵のアメリカ海軍についてしばらく勉強しようかと思います。特に空母の辺りを集中的に。合理性に徹し、ロマン性に乏しい感じがしてならない米軍艦船ですが、逆に日本海軍艦船の運用がいかにクソザコだったのかを知る事も可能でしょう。いつもの捻くれです。
というより、元々私が艦船好きになる流れに至った確定的な要素の一つに、地元・佐世保に来航した原子力空母「ロナルド・レーガン」を生で見た事が含まれますので、アメリカ空母も近い内に勉強したいと考えてはおりました。なのでしばらくはアメリカ艦船の話が多めになるかもしれません。でもたまに飽きて日本艦船の話に戻そうかとは思いますが…
まあぶっちゃけ今までと大して変わらないと思います。

CV-14 coming soon!
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