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はぐれた帝

今日も私は、いつものように大学構内を歩いていました。しかしふと一羽の蝶が横切っているのが目に止まり、それをじっと凝らして見ると…


あれ!?ミカドアゲハじゃね!?

途端にダッシュで追い回す害虫氏。網も無く丸腰でしたが、普段からキャップを被って外に出る習性があるので、それを使って人目もくれず捕獲を試みました。



ミカドアゲハ、無事捕獲。クスノキ周りでよく見るアオスジアゲハの近縁種ですが、それよりは数がずっと少ない気がします。というかこれが初採集です。やったぜ。


ミカドアゲハは春の終わり頃に出現する蝶だと思っていたばかりに、秋真っ盛りの今に捕れたのは大変意外でした。

図鑑で見ると確かに、「春から初夏にかけて発生」とあります。しかし、「一部に夏と秋に羽化する個体も混じる」ともあったので、コイツは恐らくその「一部の奴」だと思います。つまりはぐれ者です。

そしてコイツ、前翅が異常に丸いです。ミカドの翅は普通、もっと出っ張った三角形のような形の筈なのですが、恐らく羽化不全を起こしたか、矮小化個体のようです。確かに翅の先が縮れてるように見えます。サイズも小さめ。


ミカドアゲハは、八重山諸島に生息する個体が有名です。本土産の模様がクリーム色なのに対し、八重山産のものはアオスジアゲハにも劣らない青緑になり、裏翅には赤い模様も入るからです。かつて、実際にその野生個体を捕るチャンスがあったのに… 今ではかなり悔やまれます。
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持ち帰るときに三角紙は使いましたか……(小声)

鼎さん>

そらもう、丸腰ゆえに写真の状態のままお持ち帰りよ…
プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

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