消えた朱色の徹甲弾

どうも。深夜になっても眠くない害虫です。

ジャスミン茶を一度に2リットルも掻っ込んだせいか、明後日の自衛隊航空祭が楽しみ過ぎるせいかは分かりません。

いや、やたらトイレが近いんでやっぱり前者かも。


という訳で今日も深夜テンションで更新していきますよ。


いきなり問題です。



これは何でしょう?






……見た感じ、繭ですね。何かの。


はい、そうです。これは繭です。

中身はこんなです。





すっげぇキモいデザインだな!!!

そしてこのすっキモな幼虫と蛹の成虫こそが………




ヤシオオオサゾウムシ

これが正体。外来種昆虫の「ヤシ」「オオ」「オサゾウムシ」です。初見じゃどう区切るのかわからんよ……

東南アジア原産の昆虫とされ、街路樹に用いられるフェニックス(カナリーヤシ)の害虫として知られています。

南九州では2000年代初め頃から猛威を奮い始め、様々な場所に植えられていたフェニックスを立ち所に枯らすという、暴虐の限りを尽くした(?)邪悪な存在です。



こんな風に枯らします。
通常とは異なる枯れ方をするので、ヤシオオオサゾウムシ、縮めてヤシオの仕業だとすぐに分かります。


こいつが食害するのは、殆どが国外から持ち込まれた外来種のヤシばかりであり、日本在来のヤシへの被害などは、特に目立って知られてはいないので、派手な事をする割には「特定外来生物」どころか「要注意外来生物」にも当て嵌まっておりません。

一応、ヤシの木などに病気をバラ撒く存在という事で駆除や対策がなされた為、近ごろは殆ど姿を見かけなくなったようです。当時夢中で採集したであろう虫屋の方々からも「ヤシオ?アレまだいるの?」と忘れかけられる始末。

まるで、数年前からブームが既に過ぎているオワコン深夜アニメの話を唐突に振ってしまうような心許なさです。

写真は、2011年に辛うじて市街地に生き残っていた個体を採集し、撮影したものです。

誰も彼もがオワコン扱いしている哀れな虫ですが、私にとっては昆虫採集を始めた頃に知ったという事もあり、深く印象に残っている虫の一つです。

明らかに日本離れした、仰々しい艶のある朱色と黒のカラーリング、ドングリや徹甲弾を思わせる流線的なボディ、僅か3センチ程の大きさながら、高さ数メートルの木を次々と枯死させてゆくその凶悪性に、強く惹かれたものです。

枯れかかったフェニックスから取り出した繭の中に、生きたコイツの姿を見出だした時など、絶頂すら覚える!!!


さて、現在のヤシオですが、去年の春やっとの思いで数頭採集したのを最後に、その姿を見る事は(今のところ)なくなりました。

近くでそれの仕業と思われる枯れたフェニックスを見かける事がたまにありましたが、実物を確認する事は未だ出来ずじまいです。


しかし…去年のアレが最後のヤシオとは思えない……。

ヤシオ、この地のどこかに。
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航空ショーのレポよろ!

グラマンさん>

写真がブレまくりの航空祭報告をお楽しみに……
プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

リンクはフリーです。

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