前回は私らしからぬ、妙にくっさい文章でしたので、今回は近況でも。
実は私、昆虫好きを名乗っていながら、大学に入るまでまともに昆虫採集をしたことが無かったのです。
大学では自分の虫レベルの低さを特に思い知らされました。
どの位低いかと言うと、先輩同期、果ては後輩からも、いまだに「虫屋」を名乗ることを許されない位のレベルです。
少しでも虫屋という存在に近づくため、私はとりあえず地元の採集スポットを探し出す事にしました。
虫屋ってのは、自分の縄張りというか穴場というか、そんなのを持っているものでしょう?違いますかね
とりあえず有名所は確実に押さえるべく、佐世保で知らない人はいないであろう二つの某山に登る。車で。
来るべき夏に向け私が確保しておくのは、これまた王道中の王道、クヌギ。甲虫が好きなもので。
別にクヌギじゃなくとも、樹液が出て虫が寄り付きやすい木があることは、昔先輩などに教わってて全く知らないわけでも無いのですが、山で虫を探す基準点みたいな物に、どうしてもクヌギを据え置きたいという変な拘りから、とりあえずクヌギを探すようにしています。私の悪い癖です。無知は罪なり。
やはり上級者になるとクヌギなど最初から必要ないのでしょうか。効率的な照葉樹林の攻略法を考えねば。
そんなこんなで二つの某山で両方ともクヌギ林を発見。まあ分かりやすい所にあります。採集者も多いんじゃないでしょうか。
私は昼間にあっちこっち見回って採集するより、夜間での樹液や灯火、トラップによる採集が好きです。夜戦仕様です。決められたルートを辿るので分かりやすいですし。
しかし言い換えるとこれもまた、自分で可能性を萎めてる状態に過ぎず、やはり上級虫屋となれば、昼も夜も関係無いのでしょう。
虫屋の定義とは何でしょうか。私は未だにわかりません。
一つだけ言えるのは、「○○だから虫屋」という十分条件は思い付きませんが、「虫屋だから○○」という必要条件なら幾らでも出てくるという事です。
今の私がすべきなのは、この思い付く限りの必要条件をひたすら満たしていく事なのでしょう。
立派でなくとも、尊大でなくともいい。ただ「虫屋」というだけの、たった二文字の称号を勝ち取る、その日まで。
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