回歴する追憶の採集唄

2016年3月15日。全国のクワガタファンにとって忘れ難き日となりました。

オキナワマルバネクワガタの、種の保存法指定。

2010年代に入ってから、離島…とりわけ南西諸島における昆虫採集の規制が急激に加速し、南西諸島クワガタ最人気種であるマルバネクワガタは、特にその対象となっていったのです。それ以前から元々採集が禁止されていたウケジママルバネを初めとして、

2011年、ヨナグニマルバネクワガタ種の保存法指定。

2013年、奄美大島におけるアマミマルバネクワガタの希少野生動物種指定。

2014年、徳之島におけるアマミマルバネクワガタの希少野生動物種指定。

2015年、石垣島におけるヤエヤママルバネクワガタ、チャイロマルバネクワガタの希少野生動物種指定。

そして2016年、規制にはまだしばらくかかるだろうと予想していたオキナワマルバネまでもが、その仲間入りを果たしたのです。

日本には数多くのクワガタが生息していますが、このマルバネクワガタに対して並々ならぬ熱意を抱いている人は少なくありません。

秋の夜長に原生林から突如として現れる、国産クワガタのイメージからかけ離れた漆黒の異形。その神秘的姿には、一種の畏怖さえ抱いてしまう程です。

私自身、このマルバネクワガタの“魔性”に取り憑かれたのは大学時代後期になってからであり、並み居るマルバネファンの方々と比較すれば最末期の新参者ですが、この悲しき採集時代の最期を看取った者の一人として、このブログでは明かしていなかった…



2014年秋の沖縄本島で、実際にオキナワマルバネクワガタを採集した話を語らせて頂きたいと思うのです。

かつて、ネットに幾人もの人間がオキナワマルバネを採集した喜びを書き連ねていました。普通のクワガタ採集とは桁違いの難易度ゆえに、どの採集記も、見ているこちらまでテンションが上がってしまう程の狂喜乱舞に溢れていたのです。

しかし、その歓喜が今後新たに出て来ることは無いでしょう。機会は永久に近く失われました。


しかし、まだここに一つだけ残っています。

恐らく、「最後に書かれたオキマル採集レポート」になるのでは無いでしょうか。後世、オキナワマルバネに興味を持った子供たちが、ガラス蓋の箱に飾られた姿だけで満足を強制されるような時代にしてはいけません。採集は出来ずとも、せめて…その姿を現地まで見に行く意欲を沸き立たせる事だけでも出来ないものか。

次から書いていこうと考えている採集記が、少しでもその役に立てられたらいいなと妄想しながら…今回はここまでにしようと思います。
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プロフィール

害虫

Author:害虫
たった一冊の昆虫図鑑に端を発し、「普通」の道からひたすら逸れ続けてしまい早20代半ば。

一流の「虫屋」と呼ばれる存在を目指し、日々奮闘している情けない新社会人。

しかし仕事に追われて虫捕りがこれっぽっちも出来ず、とりあえず当面はそちらに打ち込みたい。

良い言い方をすると、「自分の正しいと思う生き方の探求者」、悪い言い方をすると「社交性無きマイペース野郎」。

どっちになるかは将来の地位次第。


「最も賢い生活は、一時の風潮を馬鹿にしつつも適応していく事」

「上質な皮肉と風刺こそが最も優れたコミュニケーション手段」

「やる気を引き出す為の最たるファクターは、燃えたぎるような復讐心である」
という思想を人生のモットーとしている。

好きな生物はクワガタ、オサムシ、チョウ他多数の大型昆虫。1年置きに特定の虫に対してやたら執着する習性を持つ。最近はマルバネクワガタの繁殖に執心している。

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